インドネシア政府保健省は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス感染による死亡者がでたことを本日確認した。症例はジャカルタ在住の37歳の女性であった。患者は8月31日に発症し、9月6日に入院し、9月10日に死亡した。
陽性の検査結果は香港のWHOリファレンス研究施設で得られた。
この患者の感染源を確認し、家族、近隣住人、および治療にかかわった病院の医療従事者など患者の接触者を追跡するために、WHOの協力の下、インドネシア政府は調査を始めた。
患者は、鶏およびアヒルに暴露される機会の多い地域に住んでいたが、その地域では最近家禽の死亡は確認されていない。調査の一環として、農業担当部署は家禽のサンプルを収集している。
この症例はインドネシアにおける2例目の実験室検査による確定例となる。
2005年7月には、3名の死亡者を出した家族内集積例が調査された。そのうち38歳の父親がH5N1亜型ウイルスに感染していたことが確認されたが、その2人の娘の実験室検査結果はH5N1亜型ウイルス急性感染の基準を満たしていなかった。WHOは実験室検査確定例のみを報告する。
7月の家族集積例の調査では感染源を確定することはできなかった。300人以上の接触者の検査とモニタリングが行われたが、追加の感染者は確認できなかった。
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