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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−インドネシアにおける状況−更新26

    2005年7月29日 WHO(原文


Bantan州Tangerang在住の8歳の女の子は鳥インフルエンザA/H5亜型症例である可能性が高いとの証拠が、血清学的検体の分析により示された。香港大学およびアメリカ合衆国CDCの二つの世界保健機関リファレンス実験室では、3日間隔で採取された2検体においてH5N1特異的なマイクロ・ニュートラリゼーション抗体価が高値上昇しているとの結果を得た。

この女の子は以前に報告された確定症例の娘である。1歳の女の子に対する検査結果は未確定である。PCR増幅された確定症例からの検体の遺伝子型検査によるとジャワ州の家禽から得られた他のH5N1ウイルス検体と高い相同性を示しており、ヒトウイルスとの再集合の徴候はない。

この家族内小集積例について広範囲の疫学的調査および環境調査が進められている。農業省は、実験室検査によりこの家族の家の前の道路の反対側にあった鳥かごの中の糞がH5ウイルスに汚染されていたことが確認されたと報告した。ただし、かごのなかのペットの鳥のクロアカおよび喉からの検体検査ではH5ウイルスは陰性であった。この発見は、感染源に関する現時点では最初かつ唯一の示唆となっている。他の環境調査の検体は陰性であった。

保健省は300人以上の接触者の健康調査を続けている。現在のところ症状を呈しているものはいない。血清学的検査の結果はまだ保留中である。患者の発見された地域および全国で、サーベイランスが強化されている。44か所の高次病院が鳥インフルエンザ患者治療医療機関とされ、患者が出た際に入院させることができるように準備が行われている。関連した健康教育キャンペーンも行われている。

政府は、保健省と農業省を含めた政府関係諸機関の間での調整強化を行い、世界保健機関とともに現状のモニタリングを行っている。

(2005/8/1 IDSC 掲載)

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