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  鳥インフルエンザ−カンボジアにおける状況−更新15

    2005年4月12日 WHO(原文


カンボジア保健省は、4月7日に死亡したカンポット省(Kampot Province)の8歳の女児が国内3例目の鳥インフルエンザのヒト感染症例であったことを確認した。

この女児は3月29日に発熱で発症した。4月7日に地域の専門病院へ運ばれたときから彼女の病状は急速に悪化し、そしてクンタボパ病院(Kuntha Bopha Hospital)へ転院後死亡した。女児から採取された検体は、プノンペン(Phnom Penh)のパスツール研究所(Pasteur Institute)で行われたH5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスの検査で陽性であった。

直ちに現地での調査が実施され、このチームの成員はカンボジア農業省、WHO(世界保健機関)、パスツール研究所、FAO(国連食糧農業機関)から構成された。この村では2月に家禽が死亡していたが、女児の発症に先立つ2週間の間には無かった。分かっている限り、女児が発症する前に接触した者には、類似症状を示していた者は無く、したがって、ヒト−ヒト感染が感染源とは考えにくい。この女児の感染源についての調査は継続されている。

検査用検体は村で女児の看護に当たった4名の密接な接触者と、カンポットとプノンペンでの9名の医療上の接触者から採取された。すべてが、H5N1亜型インフルエンザウイルスについて陰性であった。

バンテアイ・メアス(Banteay Meas)と周辺の地区における市民知識普及キャンペーンは継続されている。カンボジアがこの疾病制御を行っていくのを支援するためには、最近の国際的な資金援助が不可欠となる。

 → 感染確定症例数


(2005/4/13 IDSC 掲載)

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