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  鳥インフルエンザ−朝鮮民主主義人民共和国の家禽における集団発生−更新13

    2005年3月30日 WHO(抄訳/原文


3月27日、朝鮮民主主義人民共和国の国営報道機関が同国初の家禽における鳥インフルエンザの集団発生を公式に報じた。現在までに、多数の家禽を巻き込んだ集団発生が平壌をはじめとする商業的家禽農場から報告されている。これ以上の拡散を防ぐための取り組みとして当局による大量殺処分が行なわれている。

ヒト症例は現在までに1例も報告されていない。

政府の官吏はWHOに対して、ヒトへの感染を防止するための、そして万一ヒト感染症例が発生した場合にそれを検知するためのすべての方策を取っていると確約した。

平壌のWHO事務局は、ヒト症例があればそれを検知するためのサーベイランスと診断能力を強化することに関して、同国健康省に対して直接的援助を提案した。WHOは、予防的に使用しヒトでの感染と発症のリスクを低下させ、また治療的にも使用できる、抗ウイルス薬のオセルタミビルを送ることを提案した。

WHOの同国事務局はさらに、家禽の殺処分に従事する人員に対する個人防護具を供給することも提案した。

WHOはヒトにおけるH5亜型鳥インフルエンザの検査診断を支援する検査キットを今週発送する。検査診断とサーベイランスに関して現地スタッフを訓練する形での追加的支援が提案されている。

集団発生の監視に関して、平壌のWHOスタッフは同じように特殊な専門知識を提供しているFAO(国連食糧農業機関)の同国・地域事務局と密接に協同している。


(2005/4/1 IDSC 掲載)

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