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  鳥インフルエンザ- ベトナムの状況

    2004年8月18日 WHO(原文


先週初めて報告された今回のベトナムにおけるアウトブレークについて、3人の死亡例が鳥インフルエンザウイルスの感染によることが実験室検査により確認された。うち2例は北部から、あと1例は南部からであった。これらのうち2例では、追加の検査により鳥インフルエンザウイルスH5N1が原因であることがわかった。一番最近の症例は8月6日に死亡し、その後ヒトの症例はみつかっていない。

上記の症例から採集された検体は、ベトナム政府保健省の協力によりWHOの世界インフルエンザサーベイランスネットワーク内の実験室に送るべく準備がなされている。公衆衛生上のリスク評価に重要な情報をえるために、送られた検体には遺伝子解析とその他必要なウイルス分析がおこなわれる。

分析の結果、この症例の原因となったウイルスが変異していたかどうかがわかるであろう。H5N1ウイルスが、完全に家禽由来の状態でとどまっているどうかが特に重要な点である。

今週初めにおこなわれたミーティングに引き続いて、ベトナム政府保健当局は、WHOと国内の鳥インフルエンザ検体検査をおこなうことのできる2つの施設が密な協力を行うことを求めた。その施設とは、ハノイの国立衛生・疫学研究所(National Institute of Hygiene and Epidemiology)、そしてホーチミン市のパスツール研究所(Pasteur Institute in Ho Chi Minh City)である。この協力体制により、今後調査が必要な症例がでてきたときにでも検査結果の共有が迅速に行われることが期待される。

WHOスタッフの小チームが今週末にベトナムを訪問する予定である。チームは、公衆衛生上のリスク評価とヒトの鳥インフルエンザウイルス感染症例発見のためのサーベイランス強化のために保健省と密に協力してゆく。

(2004/8/19 IDSC掲載)

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