WHOの国際旅行をする人への推奨の内容は、WHOの更新情報にある、「鳥インフルエンザ−更新8」から変わっていない。
WHOは現在、ヒトでの感染例も報告されている国々も含めて、家禽集団でのH5N1型鳥インフルエンザ集団発生が起こっているいずれの国へも、渡航制限は勧告しない。
現時点でWHOは、H5N1型鳥インフルエンザの集団発生が確認されている地域へ旅行する者は、生きた動物を取り扱う市場や家禽農場等に近づくべきでないと提言する。感染したトリの糞中に、大量のウィルスが排泄されることが知られている。
家禽類での集団発生の詳細については、OIEウェブサイト [日本語]で入手できる。
本日までに、以下の国々でH5N1型ウイルス株による家禽での集団発生を確認している(報告順に列記)。
・韓国(2003年12月12日−集団発生の最初の報告)
・ベトナム(2004年1月8日−集団発生の最初の報告)
・日本(2004年1月12日―1925年以来の集団発生)
・タイ(2004年1月23日−集団発生の最初の報告)
・カンボジア(2004年1月24日)
・中国(2004年1月27日)
・ラオス(2004年1月27日−H5は確定、H5N1の検査中)
・インドネシア(2004年2月2日−集団発生の最初の報告)
以下の3つの地域*−台湾(中国)、パキスタン、米国−が、家禽類での鳥インフルエンザの集団発生を報告している。しかしながら、これらの集団発生がH5N1型ウイルス株によるものでは無いことが、検査により確認されている。
*「トリインフルエンザの分布図」参照
|