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高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)―更新17

 2004年2月4日 WHO(原文

 



タイの(ヒトの症例)の状況

タイの保健当局は、すでに依然確定していたH5N1型感染の一例が、2月3日に死亡したことを発表した。この症例はスパンブリー県(Suphanburi province) 6歳の男児であった。

本日までのところタイは、検査により確定したヒトのH5N1型感染を4例報告しており、全例が死亡した。

中国(家禽類)の状況

中国当局はさらに甘粛省と陜西省のふたつの省でも、家禽農場でH5N1型鳥インフルエンザの集団発生の疑いが有ることを確認した。今までのところ、高病原性のH5N1型鳥インフルエンザの集団発生が確認された、あるいは疑われた家禽農場は、全国31省・自治区・直轄市のうち12から報告されている。

インドネシア(家禽類)の状況

インドネシア当局からすでに発表されていた家禽類での集団発生の疑い事例は、H5N1型ウイルス株によるものであることが現在確認されている。

世界の(家禽類)の状況

家禽類での集団発生の詳細は、国際獣疫事務所のウェブサイト [OIE website]で入手できる。

本日までに、以下の国々でH5N1型ウイルス株による家禽での集団発生を確認している(報告順に列記)。

 ・韓国(2003年12月12日−この疾患の最初の報告)
 ・ベトナム(2004年1月8日−この疾患の最初の報告)
 ・日本(2004年1月12日―1925年以来始めての集団発生)
 ・タイ(2004年1月23日−この疾患の最初の報告)
 ・カンボジア(2004年1月24日)
 ・中国(2004年1月27日)
 ・ラオス(2004年1月27日−H5は確定、H5N1の検査中)
 ・インドネシア(2004年2月2日−この疾患の最初の報告)

この他にふたつの地域(台湾とパキスタン)が、家禽類での鳥インフルエンザの集団発生を報告している。しかしながら、これらの集団発生がH5N1型ウイルス株によるものでは無いことが、検査により確認されている。

さらに香港独立行政区の当局は、1月19日に死んでいるのがみつかった、一羽の隼(ハヤブサ)からH5N1型ウイルスが検出されたことを報告した。香港では、野鳥および家禽の疾病罹患状況が、系統立てて、効果的な方法で監視されている。この事例以外のH5N1感染は検知されていない。

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(2004/2/5 掲載)