エジプト保健人口省は、鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）の新たな2例のヒト感染症例をWHOに報告した。

　1例目はブハイラ行政区（Behira governorate）、アボ・エルマタミール地区（Abo Elmatameer District）の32歳の男性で、2月16日に発症、21日に病院に入院し、入院時オセルタミビル治療を受けたが、2月28日に死亡した。

　2例目はカフル・エルシーク行政区（Kafr Elshihk governorate）、ケレーン地区（Kelleen District）の37歳女性で、2月18日に発症、23日に入院し、オセルタミビル治療を受けたものの、26日に死亡した。

　感染源に関わる暫定的な調査から、それぞれの住居における庭で、病気や死亡した家禽との濃厚接触が示唆されている。

　両症例ともWHOのグローバルインフルエンザサーベイランスネットワークの国家インフルエンザセンターである、中央公衆衛生研究所で確定診断された。

　エジプトではこれまでに163例が確定診断され、そのうち57例が死亡している。