カンボジア王国保健省は、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したヒト確定症例を発表した。
症例はコンポンチャム州(Kampong Cham Province)、チャンプレイ郡(Cheung Prey District)、メプリン町(Mepring Commune)、タイスレン村(Taing Thleung Village)の6歳の女児であった。
彼女は8月7日に発症し、当初は地元で治療されていたが改善せず、その後、8月12日にプノンペン(Phnom Penh)のカンタボパ小児病院(Kantha Bopha Children Hospital)へ入院し、入院2日後、8月14日に死亡した。
患者の村では鳥の死亡が報告されており、患者も病鳥に接触していた。彼女はカンボジアではH5N1ウイルスに感染した女性は18人目で、疾患の合併症による死亡は16人目である。本年のカンボジアにおけるH5N1のヒト感染者は8名で、すべて死亡している。
国および地元の早期対応チーム(Rapid Response Teams : RRT)は、アウトブレイク調査を実施し、国の指針に沿って対応している。健康教育のメッセージが地域において広報されている。現在のところ、患者の接触者でA(H5N1)ウイルスが陽性であったものはいない。
(2011/8/29 IDSC 更新)
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