エジプト保健省は鳥インフルエンザA(H5N1)亜型の新たな5例のヒト感染症例をWHOに報告した。
1例目はアスワン行政区(Aswan Governorate)、アスワン区(Aswan District)の40歳女性で、5月14日に発症、その後入院してオセルタミビルによる治療がおこなわれ、回復・退院した。
2例目はミヌフィーア行政区(Menofia Governorate)、アシュムン区(Ashmoun District)の21歳妊婦で、5月1日に発症、その後入院してオセルタミビルが投与されたが5月29日に死亡した。
3例目はカリュービア行政区(Qaliobia Governorate)、ショブラエルキーマ区(Shobra Elkhima District)の31歳男性で、5月21日に発症、その後入院してオセルタミビルが投与されたが6月5日に死亡した。
4例目はカイロ行政区(Cairo Governorate)、エルザイヤ区(Elzawya District)の32歳男性で、5月23日に発症、その後入院してオセルタミビルが投与されたが6月2日に死亡した。
5例目はミヌフィーア行政区(Menofia Governorate)、アシュムン区(Ashmoun District)の16歳男性で、5月21日に発症、その後入院してオセルタミビルが投与された。重篤な状態だが回復傾向にある。
感染源調査の結果、上記全症例において鳥インフルエンザが疑われた家禽への曝露が確認された。
これらの症例は、世界インフルエンザサーベイランスネットワーク(GISN)の国家インフルエンザセンターであるエジプト中央公衆衛生研究所で確定診断された。
エジプトではこれまでに149例が確定診断され、そのうち51例が死亡している。
(2011/6/20 IDSC 更新)
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