カンボジア保健省は、鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型の新たな1例のヒト感染症例を報告した。

　症例はプレイベン州（Prey Veng Province）ピエリャン地区（Pea Raing district）の５歳の女児で、4月11日発症し地元の開業医が初期治療を実施したが状態は改善せず、4月13日カンタボパ小児病院（Kantha Bopha Children Hospital）に入院したが、4月16日死亡した。

　女児の住んでいた村では、家禽が次々に死んでいたという報告がされている。女児はカンボジアにおける鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型に感染した15例目の症例で、合併症により死亡した13例目の症例である。2011年カンボジアにおける鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型のヒト感染症例5例は、全例死亡している。

　症例と接触があった53人の臨床検体について、国立公衆衛生研究所（National Institute for Public Health）で検査室診断が実施されている。