カンボジア保健省は、鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型の新たなヒト感染症例を報告した。

　症例はカンポング・チャム省ステング・トラング地区（Steung Trang district, Kampong Cham Province）の11歳の女児で、3月22日発症し村人が初期の治療を実施したが状態は改善せず、3月29日村の病院に入院した。女児は更なる治療によっても改善せず、3月31日地域病院へ搬送されたが、入院後4時間以内に死亡した。

　女児の住んでいた村では家禽が次々に死んでいるという報告がされている。女児はカンボジアにおける鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型に感染した14例目の症例で、合併症により死亡した12例目の症例である。今年、カンボジアにおける鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型のヒト感染症例4例は、全例死亡している。

　女児と接触があった者は全て鳥インフルエンザウイルスA（H5N1）亜型を検査し陰性であった。