3月4日ベトナム保健省は、死亡例1例を含む3例の鳥インフルエンザウイルスH5N1亜型のヒト感染症例を報告した。2例は国立衛生疫学研究所(NIHE)で、1例はホーチミン市のパスツール研究所で確認された。
1例目の患者はKhanh Hoa 州Ninh Hoa地区の3歳女性で、2月27日発症、2月28日にNinh Hoa 地区病院に入院し、順調に回復した。感染源に関しては現在調査中である。彼女の家族は家禽を飼育していたが、病気や死亡の集団発生の報告はなかった。しかしながらNinh Hoa地区およびVan Ninh地区では家禽でのインフルエンザH5N1集団発生が最近報告されており、現在も監視が行われている。
2例目の患者はTien Giang州Cai Be地区の38歳女性で、2月13日発症、2月21日にDong Thap州にあるSa Dec病院に入院したが、2月23日に死亡した。疫学調査により、彼女が病気の水鳥を屠殺し、調理していたことが判明した。
3例目の患者はTuyen Quang 州Son Duong地区の17歳女性で、2月19日発症、2月24日にSon Duong地区総合病院へ受診し、軽度呼吸困難に対して治療を受けている。約10日前に飼育していたニワトリが死亡しており、彼女は死亡した家禽の廃棄を担当していた。
ベトナムでは現在までに確定された115例のうち、58例の死亡が確認されている。
(2010/3/9 IDSC 更新)
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