国立感染症研究所 感染症情報センター
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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−パキスタンにおける状況ー更新2

      2008年4月3日 WHO(原文


2例の新たなH5N1症例が血清学的検査により確認され、以前に報告されたPeshawarの家族内小集積に対する最終的なH5N1感染の検査結果が得られた。


この検査はエジプト・カイロにあるWHOのH5リファレンス研究施設と、アメリカ合衆国・アトランタにあるWHOのインフルエンザ試験研究協力センターで行なわれた。下の表はこの家族内小集積における確定例や確実性が高い症例の検査結果のまとめである。

●暫定的なリスク評価によれば、持続的あるいは共同体レベルでのヒトーヒト感染の証拠は見つからなかった

●罹患した家族の他の人々や関わった医療従事者を含む、同定された濃厚接触者の全員が無症状であり、密接な医学的観察をすでに解除されている


これらの検査結果は2007年12月に行なわれた集団発生の調査から得られた疫学的所見を支持する。またそれは、以前に報告された数件のヒトーヒト感染事例と一貫している限定的なヒトーヒト感染が家族の人々のうち何人かで発生したであろうということを示唆する、最終的なリスク評価を支持する。この集団発生は共同体には広がらず、ヒト感染の将来的リスクを低減するための適切な手段が採られた。


関連

発症日

転帰

曝露

確定・未確定

症例1

(初発例)

2007/10/29

完全に回復

病鳥・死鳥への直接接触

確定(血清)

症例2

2007/11/12

死亡(11月19日)

症例1と濃厚接触、病鳥・死鳥への直接接触は明らかでない

確実度が高い(検体は得られず)

症例3

2007/11/21

死亡(11月28日)

症例1・2と濃厚接触、病鳥・死鳥への直接接触は明らかでない

確定(PCR)

症例4

2007/11/21

完全に回復

症例1・2と濃厚接触、病鳥・死鳥への直接接触は明らかでない

確定(血清)




(2008/4/4 IDSC 更新)



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