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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−パキスタンにおける状況−更新

      2007年12月15日 WHO(原文


パキスタン保健省は、Peshawar地方で8人のH5N1鳥インフルエンザ感染疑い症例をWHOに通知した。これらの症例は家禽におけるH5N1の集団発生に対応する一連の殺処分の間に検知された。症例のうち1人はすでに回復しているが、それ以外の2人の疑い例が死亡している。

疑い症例から採取された検体は国の研究施設でH5N1陽性であり、確認と更なる分析のためWHOのH5リファレンス研究施設に送られる。保健省はこの事例を調査し制圧するための手段を講じつつあるが、それには症例の隔離と接触者調査および監視、詳細な疫学調査、症例の管理や発症予防に対するオセルタミビルの提供、病院の感染対策方法の再検討や、急性呼吸器感染に対する医療施設ベースおよび市中ベースのサーベイランスの強化、などが含まれる。

WHOは疫学調査、サーベイランスの再検討、実施されている予防および制御方法、および鳥・ヒトの分離株に対するウイルス遺伝子配列決定に関して、保健省に対する技術的支援を提供している。

2006年以来、パキスタンにおいてH5N1インフルエンザの家禽における集団発生が複数ある。2007年には、野鳥における集団発生も起こっている。集団発生の多くは北西部の国境地域の「家禽地帯」、特にAbbottabadとMansehra地域で発見されており、野鳥の感染例がイスラマバード首都地域で同定されている。

(2007/12/19 IDSC 更新)



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