WHOは本日タイ公衆衛生省から、2例の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染症例の報告を受けた。両症例とも小児であるが、共に検査によって診断確定された。
タイのWHOインフルエンザ・リファレンスセンターがこの検査にかかわっている。
第一例目は、スパンブリー県(Suphanburi province)の7歳の男児で、1月3日に発熱し、1月13日に急性呼吸促迫症候群へ進展した。本日報告された検査結果によると、この患者から採取された検体から、H5N1トリインフルエンザウイルスが検出された。
第二例目は、カンチャナブリー県(Kanchanaburi province)の6歳の男児で、1月6日に発熱し、引き続き一週間後に急性呼吸促迫症候群を伴った重症肺炎を発症した。今朝タイの公衆衛生省に報告された検査結果によると、この患者から採取された検体からもH5N1トリインフルエンザウイルスが検出されている。
両患者ともに生存している。
WHOはまた、ナコンサワン県(Nakornsawan province)在住の49歳男性が、重症肺炎で入院し、抗菌薬で治療されているという公式情報の報告を受けた。彼の状態は現在回復しており、この患者の疾病は細菌性で、ウイルスが原因ではないことが示唆されている。
WHOはタイの保健当局と密接に協力し、この状況に対処する予定である。
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